理事長挨拶

一般社団法人 藤岡青年会議所
理事長 小森 隼也
はじめに
 私は、藤岡青年会議所が地域に変革をもたらす存在として必要不可欠であると信じています。このまちを持続可能なまちにするために、藤岡青年会議所が持続可能であり続け、藤岡青年会議所の設立趣意書にある「より明るい豊かな社会」の実現を目指し、56年目のリーダーとして運動を展開してまいります。
 入会以降、青年会議所活動を通じて地域課題に取組む同世代のメンバーと出会い、事業を経験する中で「希望をもたらす変革の起点」として運動を地域の行政・市民・企業・友好団体とも連携しながら、多くの仲間と出会い実施することの喜びを知ることが出来ました。地域には「希望をもたらす変革の起点」が必要であり、それはすなわち自ら行動を起こし、他の人を突き動かす人、アクティブシチズンを生み出す組織として青年会議所は地域には無くてはならない存在です。
 青年会議所は、20~40歳までの若者で構成し組織は単年度制であることや、日本のみならず世界へと繋がるスケールメリットも存在し機会の提供が多くあります。これにより、若者にリーダーシップを発揮してもらう場面が多く存在しています。持続可能な組織のために、絶えずリーダーシップを発揮する場面がありながらも、フォロワーシップという側面からも組織を見つめていく機会もあります。また、青年会議所は、例えば金銭的に解決を試みようとすることよりも、解決策としての手段を教える団体です。言い換えれば、ものを与えることよりも術を与えることという、持続可能な解決策をもたらすことを主眼に活動を実施する団体であり、これは持続可能な開発目標(SDGs)を最も取組む団体を目指していることと同義となります。
 藤岡青年会議所は持続可能な団体であるために、2021年度には群馬県下の青年会議所では初めて育LOMの認定を受けました。様々なライフステージにあるLOMメンバーが活躍できる組織環境の構築を通じて、誰もが活躍できる社会の実現を目指す団体に変革をしていかなければなりません。多くの企業ではワークライフバランスが重要視され、QOLの向上を主眼に取組みが加速しています。青年会議所が持続可能であるために、メンバーが人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出すことが出来るよう、SDGsを積極的に推進しながら、総合的に判断して青年会議所活動を実施します。
持続可能な組織運営
 青年会議所は「会議所」という名の通り、合議による意思決定を経て、組織として行動します。何よりも青年会議所が持続可能であるために、根幹となる総務が会議の運営を行っていくことで、私たちの運動を下支えしてくれています。組織全体を見渡し、組織運営の様々な業務に携わる総務は、青年会議所において必要不可欠です。56年の長きにわたり組織運営を行えていることは誇り高きことであり、今まで以上に定款、規定に基づき厳格な組織運営を目指していきます。
広報は広く報せること
 自分たちの組織を運営し、対内的には運動していることが分かっていても、レスポンスよくスピーディに広く外部に報せる術が必要です。広く報せることは、現代の若者に対しての発信力として必要です。広く報せることで、より多くの皆さんの目についてもらうことになり、活動について理解をしてもらう、身近に感じてもらうなど効果が大きいことです。その中でも、多様性のある組織であること、それぞれが活躍をしていることを発信することによって、地域に対して活動をしたいと考えている多くの人の目にもとまりやすくなります。
 メンバーにとって、仲間と過ごした日々はかけがえのないものとなります。入会することそのものが出会いであれば、40歳での別れもあります。メンバーそれぞれ所属年数こそ違えども、同じ日々を過ごしてきた仲間です。それまでの、JC生活の中で経験できたことを多くのメンバーと共有し発信をすることが、組織の知恵となり持続可能な組織となります。
持続可能な人財育成
 藤岡青年会議所は近年、多くの新入会員が入会しており、私自身もその一人となります。しかしながら、急激な入会者の増加によって、組織が経験したことのないメンバーの多くにより構成されています。青年会議所の根幹となる組織において人財育成の観点からも、メンバー全員に対して、青年会議所がどのような組織であるのか、理事会とは何かを積極的に学ぶ機会を得てもらい、持続可能な組織となるよう人財育成を行っていく必要があります。その点、JCIにはJCIクリードなどがあり、共通の価値観をもって挑むことが出来る団体でありますので、この部分を理解することがカギとなります。また、持続可能な組織であるための人財育成の観点から、自分自身を見つめなおす機会が必要ですので、メンバーがお互いにどのようにして一年を通じて活動をして来たかを共有することが必要です。
持続可能な組織へ発展を遂げるための会員拡大
 会員拡大はスピーディかつ継続的に行われる必要があります。数年前までは、正会員の減少に歯止めがかからない状況でしたが、近年の努力により会員拡大に成功をしています。今後は、正会員も様々な背景を持つ人々に多く入会してもらうことによって、組織の多様性を促進していくことが可能になります。ダイバーシティやインクルージョンへの理解を深め、多様性を尊重しながらより多くの人を巻き込み、持続可能な組織として発展を目指します。2022年度は、多様性を尊重することを念頭に10名以上の正会員の拡大を目指します。
国際の機会を地域と共有するグローカルスター
 2021年度より、地域に貢献できるグローカル人財の育成を行っています。2022年度ではこれを継続させ、地域に定着をさせる段階に向かって行くことになります。新型コロナウイルス感染症により渡航制限などもあり、子どもたちが直接海外に触れる機会が減少をしているこの状況は、このままでは今後の数年にわたって、子どもたちが経験できたであろう機会を損失することになります。
 未だに、先の見えない新型コロナウイルス感染症ですが、この状況を逆手に取りながらも、地域に貢献できるグローカル人財の育成を通して、グローバルでローカルな持続可能なまちとして多野藤岡地域が他にない魅力的なまちへと変貌出来ることを目指し、国際の機会を地域と共有します。
持続可能なまちづくり
 皆さんは藤岡が好きですか。私は好きです。私は、まちづくりは人づくりであると考えます。このまちが好き、このまちの人が好きであることが、運動の力となり、持続可能なムーブメントとなりえます。藤岡が魅力的なまちであることを、多くの市民、県民、国民に理解をしてもらいたいと考えています。多くの市民を巻き込みながら、郷土愛の醸成を育むことが、この先の藤岡にとって一番素晴らしいことだと考えます。
 藤岡市の総人口は、1995年頃の約7.1万人をピークに減少に転じています。日本の人口のピークが2008年頃であることから、藤岡市の人口減少は全国よりも10年以上も先行していることになります。この減少傾向は今後も続く見込みとなっており、現状のまま推移していくと仮定をした場合、2065年には約3.3万人となり2015年頃の約6.6万人と比較すると50%もの人口が減少すると見込まれています。また、高齢化率も2015年の29%から、2065年には45%まで上昇すると推計されています。人口減少による影響としては、税収入の減少による行政サービスの維持が困難になり、また労働力が確保できなくなることで、事業規模の縮小や、廃業などに追い込まれる企業の発生も懸念されています。2065年の将来推計のような人口構造では、およそ働き手ひとりで高齢者ひとりを支えなければならなくなります。人口減少の対応としては、「出生者数を増加させる」「転入者数を増加させる」「転出者数を減少させる」という視点がありますが、人口増加に転じるまでは長い期間を要します。そのため、今後縮小していく人口規模に適応したまちづくりを行い、持続可能なまちとしていく必要があります。
 こうした地域課題の調査研究を念頭に置きながらも、問題となる背景に対し、どのような手法を用いて解決をしていくのか現状を把握しながら、幅広いパートナーシップを結び持続可能な解決策による課題の解決を推進します。
結びに
 家族を大切にしていますか。家族は幸せですか。家族のためにあなたは何をしていますか。まちは最少単位である家族がたくさん集まり出来ています。それぞれが幸せであることを、私は願っています。家族が幸せであることが前提で青年会議所活動は行われます。まちの最小単位が幸せでなければ、まちが幸せで満ち溢れることはありません。
 私は幸せです。家族に支えられ、沢山の仲間に支えられて生きています。誰かが誰かのためを思いやることを日々感じて生きています。そんな私も、誰かを思いやり支えることが出来ている、そう思って生きています。
 青年会議所活動は、みなさんの限られた時間の中で行います。また、沢山の仲間がいます。ひとりでは限界があることも、多くのメンバーの協力のもと成り立ちます。様々な背景を持ったメンバーと時間を共有しながらも、地域の青年会議所として地域の人たちに必要とされ続けることが出来るよう、運動を展開していきます。

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